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紳士靴図鑑―ベスト50ブランド
竹川 圭 /林 雅之
平凡社 刊
発売日 2003-04


内容(「BOOK」データベースより)
ジョン・ロブ、エドワード・グリーン、J.M.ウエストン、ベルルッティ、ガット、ステファノベーメル、カンペール、ビルケンシュトック、ヒロ・ヤナギマチ…今、注目の50ブランド!品質、デザイン、履き心地、耐久性…ホンモノはここがちがう。

目次

第1章 ドレスの靴(エンツォ・ボナフェ
エドワード・グリーン ほか)
第2章 ビスポークの靴(ジョン・ロブ
ベルルッティ ほか)
第3章 エポック・メイキングな靴(クラークス
パトリックコックス ほか)
第4章 クリエイターの靴(ジャンニ・バルバート
コンプリート ほか)
靴事典(シーン別靴のコーディネート
シューレースの通し方 ほか)




本書にカタログ的な要素を求めるのは酷である。
先の要素を求めるのであれば、
本書を購入する際に同時に表示されるであろう「最高級靴読本」の方が優れている。
というのも、本書では1ブランドにつき3種から数種の靴が写真で掲載されてはいるが、
そのうちの1種のみがカラーであり、その他は大きさも小さい上に、モノクロである。
いろいろなブランドをもっと知ってみたいという観点では良いかもしれない。
ただ、まったくもって必要ではないという意味ではなく補助的に参照するのであれば
購入も無駄にはならないであろう。

この本の優れた点は,1初心者にも抵抗がない読みやすい文体,2美しい写真,3ブランドを代表する製品の紹介,4ブランドごとの特徴の総括(要領がよい),等である。
 要するに,紳士靴についてあまり詳しくない人が読んでも十分に楽しめる,平易かつコンパクトな入門書である。もちろん,詳しいと自認する人でも,どこかに必ず新しい発見があるはずである。

 これから本格的な靴を手に入れようと思っている人,わが国の靴の現状について手短に知りたいと思っている人,靴専門店の研修を受ける人にお奨めできる。この本を読み終わると,実物に触れてみたくなる。きっと,すぐにでも本格的な靴を扱う靴店に足を運びたくなる,そんな素敵な本である。徳大寺有恒の『間違いだらけのクルマ選び』のように,毎年改訂しながら出してもらえれば,うれしい。
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