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プラダを着た悪魔〈上〉プラダを着た悪魔〈上〉
ローレン ワイズバーガー
早川書房 刊
発売日 2006-10


なかなか面白い。「不可能」に思えるような仕事をどう「可能」に変えて、こなしていくか。その工夫が面白い。上司のミランダの言うことは確かにとんでもないことばかりだし、ひどいのだけれど。でも、誇張されている部分はあっても、ハードに仕事していたら、誰しもぶつかるであろう悩みや葛藤も、丁寧に描かれている。家族や友人や恋人との関係も心の動きも、こまやかに描かれていていい。さらに、ファッションやコスメについても、華やかに描きこまれていてとても興味深いし、ゴージャスな気分も味わえていい。
映画も見たが、原作の面白いところや描くべきエピソードををすべてカットしたようなものでつまらなかったので、どうせなら原作を読んだほうがいい。そのほうが、ヒロインも周りの人物も生き生きと魅力的だから。テンポもよくて、決してだらだらした展開などではないから。
映画では、ミランダのキャラクターを完全に変えてしまってるし、ヒロインはどうみても浅はかな女性だし、ヒロインの恋人も、ヒロインを口説こうとする男性も、まるで魅力のかけらもないし。だから、映画とはこの原作は切り離して別物、と思ったほうがいいでしょう。


編集長サイドの話も読むと面白いですよ 2007-02-09
「結局、ファッション業界の真髄はこの小説ではわからない」

「ファッション業界を冷やかしでかじっただけの女の子=アンドレアの視点だけでは、

結局ファッション業界の魅力や真髄がわからなかった」という不満をお持ちの方は、

文春文庫の『ヴォーグで見たヴォーグ』(グレース ミラベラ/Grace Mirabella著)のほうを

読んでみてはいかがでしょう。



アナ・ウィンターよりもずーっと前にヴォーグの編集長をやってた女性の自伝なので

話はわりと古いのですが、その点を割り引いても、ファッション(誌業界)について

その道を究めた人物(編集長)サイドから率直に語られた、貴重な本です。



『ヴォーグで見たヴォーグ』については松岡正剛氏のサイト『千夜千冊』に

かなり詳しい内容紹介があるので、そこもチェックをおすすめします。




さらに詳しい情報はコチラ≫


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